光を取り込んだ、私だけの自由空間[尼崎]
勾配天井と天窓が叶える、空と繋がる開放的な2階空間。シンプルで質の高い暮らしを求める住まい手の歴史を刻む「器」です。
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—時間と共に愛着を深める、光と風の間の器—
家は、住まう人々の豊かな歴史を静かに刻む「器」でなければなりません。
この地でこれから始まる幾十年もの営みを受け止め、
住まい手の記憶を美しく纏っていく—。
そんな想いを胸に、この住まいを、
”自然と暮らしが織りなす「間(ま)」” を最大限に活かした設計で形にしました。
—勾配天井が描き出す、青空を抱く静寂の器—
この住まいの核となるのは、ダイニング、リビング、畳スペース、
ワークスペースを隔てなく繋いだ、大きなひとつづきの2階空間です。
頭上高く伸びる勾配天井は、この場に圧倒的な開放感と伸びやかな静けさをもたらします。
さらに、ダイニングとリビングの間に配された大きな天窓は、
刻一刻と変化する空の表情、その明るく美しい青を切り取り、室内に招き入れます。
ここは、光と風が主役となる空間です。
そして、中心に据えられたテーブルから各々の居場所へと広がる視線と動線は、
住まい手の心地よい距離感を保ちながら、温かな気配を交わし合うよう設計されています。
—風の気配を取り込む、2階インナーバルコニー—
豊かな暮らしは、光と風との対話から生まれます。
この住まいでは、2階のインナーバルコニーが、外部を招き入れ、
内なる静寂を深める「半外空間」の役割を果たします。
空の青さを眺めながら読書に耽る静寂、開放感のあるひととき。
住まい手の生活のさまざまな場面がここで自然と繋がり、日常の中に贅沢な「間」を創出しています。
—時を経て、さらに深まる美しさ—
木組みの格子、呼吸する塗り壁、そして無垢の床材。
これらの自然素材は、決して完成された状態で引き渡されるのではありません。
それは、住まう人々の手によって、光によって、時間の経過によって、
年々、味わいと深みを増していくための余白です。
30年後、40年後、この住まいが成熟した美しさを纏うとき、そこに刻まれているのは、
単なる建材の劣化ではなく、住まい手が紡いだ「豊かな人生の文様」となります。
私たちは、その未来の美しさを想像し、この住まいの普遍的な価値が続くよう、素材の一つ一つを選び抜きました。
重量木骨の家サイト紹介
[大阪の重量木骨]光を取り込んだ、私だけの自由空間
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光を取り込んだ、私だけの自由空間[尼崎]の詳細
Place 尼崎市 Age 2025年9月 Construction 重量木骨(SE構法) Floor Space 延べ床面積115㎡ 35坪 断熱性能 UA値0.35[ W/㎡K ] 気密性能 C値 0.2[c㎡/㎡ ] BELS ★★★★★ 施工 つむぐ家 設計 一級建築士:田中健一 
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