つむぐ家 現場管理担当の鈴木です
「バイオニック建築」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
生物学的な原則に基づいたデザインや構造、自己修復可能な建材や生態系を組み込んだ建築物など指します。
すごく近未来的な言葉に感じますが、実は2,000年前から考えられていたそうです。
生物学的なデザインや構造の例としては
橋梁のアーチなどが挙げられ、これは哺乳類が身体を支える背骨のアーチに由来したそうです。
他にも寺院や神殿などの装飾も植物が由来となっていたり。
聞き慣れない言葉ですが、身近なものに当てはまります。
そして 自己修復可能な建材も実は2,000年ほど前から存在していました。
自己修復可能とはつまり、損傷が起きた時に外部から力を与えずに自ら修復する機能で
持続可能な社会を目指す現代において重要な建材と言えるでしょう。
およそ2,000年前の自己修復可能な建材とは、、、。
実は「コンクリート」なんです。比較的新しい、画期的な建材として扱われているコンクリートも実は2,000年前から存在し、かつ最先端の自己修復を実現していたそうです。
2,000年前古代ローマ帝国を支えていたそのコンクリートはローマン・コンクリートと呼ばれ、明確な製造方法は残されていません。
有名なパンテオン、コロッセオにもこのローマン・コンクリートが使用されています。
ローマン・コンクリートの自己修復機能とは、
ひび割れが生じ、そのひび割れに水が染み込み、空気に触れることでローマン・コンクリートの材料である石灰が反応を起こしひび割れを埋めるというメカニズムです。
また、酸性の雨などにさらされることで、より強固になっていくことも研究の結果でわかったそうです。
近年、微生物を使った修復機能を持つコンクリートも開発されていますが、
またの機会にご紹介します。
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