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日本の街並み

投稿者 : 一級建築士 田中健一

こんにちは

大阪、奈良の注文住宅【つむぐ家】の田中です。

今回は「住まい」ではなく、「暮らす街」について・・・

今の日本の街並み・・・

日本の街並みについてみなさんはどう感じていらっしゃるでしょうか。

日本にはとても美しい街並みもありますが日本全体で見たときにはほんのごく一部に限られているように思います。

観光地ではなく普段目にする住宅街、オフィス街、商店街でとても美しい街並みだと感じることは少ないのが現状ではないでしょうか。

そのため店舗の集客も、街への集客ではなく、各店舗が独自でSNSを使い、とりわけオシャレな投稿で宣伝し、街ではなくその1店舗だけを目指して集まる人が増えていますね。

私もインスタで見つけたオシャレなお店目がけて弾丸で出かけることがあります笑

海外はどうでしょう

昨年私は西ヨーロッパのドイツやスイスに行きましたが、田舎も都会も観光地ではない住宅街であっても、どこを切り取っても常に美しい風景が広がっていました。

日本に帰ってきて、改めて見た日本の風景とは、圧倒的な差を感じました。

「街並みの美学」

この日本と西欧の街並みの違いについて、40年以上も前に研究し、警笛を鳴らしていた芦原義信という建築家が居ました。

彼の著書「街並みの美学」の中にはこうあります

日本という国は元々緑豊かで水が豊富にあり、私達日本人は自然の中に融合し、自然に対する連帯感があり、生活に自然を取り入れる文化がある。

その為、日本の住まいは「壁」で閉鎖的にせずに、むしろ「床」を大切にしてきました。

外の景色を取り込みやすいように壁は開け放ち、床を常に清潔に、部屋に土足で上がるようなことはしません。

西欧は、気候が乾燥していて、貴重な水や自然の脅威から自分たちを守るために頑丈な壁を重視しました。床はそこまで意識せず、家の中も外と同じ土足となりました。

そのことがどう街並みに影響したかと言うと、

簡単に言えば、街の景観は、街全体の建物の道路から見た壁面の統一性、デザインを重視する必要がありますが、日本人は自分の土地や家の床、敷地の中を大切にし、家の外から見える壁への意識が薄いことが大きく起因しているということです。

つまり、街並みを考えて自分の家をデザインするという感覚自体が芽生えにくい文化的背景があった。

その為、戦後の経済成長の際に、経済的に豊かになる過程で、多種多様で個人主義の街並みになって行きました。それを今から40年も前に気付き、未来の日本の街並みを危惧し警笛を鳴らしていた著者に私は感動しました。

家は何のために、誰のために・・・

私達「つむぐ家」の仕事は、言い換えれば街並みをつくる仕事です。私達も先人に見習い、100年後200年後の人達が、日本の街並みはどこを切り取っても美しいね、と言えるように努力して行きたいと思います。そしてこれからご自身の家を建てようと考えているあなたと一緒に、少しでも未来の街並みのお話しができれば嬉しく思います。

そんな話にご興味のある方は、是非「住まいづくり講座」や「個別相談」へ。

どちらも完全無料で売り込み営業一切ありません。

先人から私達が頂いたように、私達は次の世代へ、この美しい日本の風景を紡いでいかなければなりません。

家を建てる本当の理由を一緒に考えましょう。

あなたはなぜ家をたてますか?

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