こんにちは
【つむぐ家】の鈴木です。
一般の方が疑問に思う住宅のあれこれを解説するコラムです。
今回は天空率について解説していきます。
一般の住宅設計においては、あまり利用はされていませんが、
建築確認申請を行う際に、道路斜線や北側斜線等の規制を緩和する為、天空率があります。
斜線制限というのは、新しく建築する建物が周囲の道路や隣地から日当たり、風通しなどを奪わないように、建築する建物の高さを勾配で制限する法律です。
これらの斜線制限に触れる場合、建築する建物の道路に面した部分をカットした形状にしなければなりませんが、
必ずしも新しく建築する側にとっての住みやすさや見た目のデザインには結びつかないものでした。
また、実際どれだけ開けているかは考えられていないので、スリムで高いすらっとした建築物のほうが周囲の開放感、日当たり、風通しを確保できる場合もあったりと、不便な点もありました。
この点を解決するために『天空率』が作られました。
天空率とは、
道路側から空を見上げ、建物部分以外の空がどれだけ見えているか、という割合です。
斜線制限をパスした建築物と比較し、
この天空率を考慮した場合の方が日当たりや風通しの確保が可能なら、緩和できるのです。
天空率を採用する際の注意点
普通の住宅で天空率を用いて設計をするケースは少ないです。
採用を検討する際には
・行政によって取扱い方が異なること
・天空率を使うことで、合法な建物にはなるが周囲からは浮いて(その建物だけ高い、等)みられる可能性があること
への配慮が必要です。
特に2点目の周囲から浮いた状態だと、ご近所の方に不思議に思われることがありますので、注意しましょう。
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