こんにちは
【つむぐ家】の鈴木です。
一般の方が疑問に思う住宅のあれこれを解説するコラムです。
今回は『ツーバイフォー工法』について解説していきます。
北米で生まれたツーバイフォー工法は、ベースとなるサイズが2×4インチであることからこのように呼ばれました。
この工法は、安価である輸入材の普及による木材供給事情の変化によって、合理化を促すことが期待されて森林地帯を中心に広まってきました。
[構造]
在来工法、伝統工法が線材で躯体を支えているのに対し、
2×4工法は柱がなく床や壁、天井の面材で構成し、躯体を支える工法です。
2×4材だけでなく一定の寸法で様々なサイズが使われています。
床、壁、天井の各面材が独立して作られるので、気密性、断熱性に優れたものが造りやすいですが、各取り合い部での留意が必要です。
[耐震性]
床や壁の面で支える箱型構造であり耐震性、耐風性にも優れます。
[耐久性]
在来工法と同じく、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べると短く、一般的には約30年位で大規模な修繕が必要と言われています。
[施工性]
工場で規格化生産された材をマニュアルのとおりに施工し、使う部材の種類が少なく簡単なつくりのため、
職人の力量に左右されにくい工法で、品質のばらつきが防げます。
[増改築]
壁面で建物を支えるため構造上撤去できない壁があるので、間取りの変更などは制限されます。
[設計自由度]
規格化された部材を用いるため、設計に一定の制約を受けます。
在来工法に比べて間取りの自由度も低いといえるでしょう。
[工事期間]
建築規模や条件によりますが、約3,4ヶ月程度です。
あらかじめ加工された材を用いるので工期が短いことが特長です。
[建築コスト]
比較的安価で、在来工法の約1.1倍程度といえるでしょう。
在来工法と同様に、構造体が軽いため、地盤改良などの費用も抑えることができます。
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