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地震による木造住宅の主な倒壊理由について

投稿者 : つむぐ家 公式

 

こんにちは

堺の工務店&一級建築士事務所【つむぐ家】の吉田です。

「木造住宅=地震に弱い」ではないことは既にご存知だと思います。
しっかりと計算された上に成り立つ耐震性のある木造住宅=地震に耐えるだけの力を保有した強固な住宅です。

それでは逆に、どのような住宅が地震に弱く、震災にあってしまうのでしょうか。

地震時の調査結果により、「古い木造だから」といったあいまいな理由ではなく、具体的に4つの原因があげられています。

壁の量が少なかった
1981年(昭和56年5月)以前の木造住宅は、壁量が少なく地震力に耐えるだけの性能を持っていませんでした。
(壁量:ただの壁の数ではなく、地震に耐えることができる壁「耐力壁」の数。壁の内部に斜め材や合板を入れることで「面」として支える)
 

壁のバランスが悪かった
家の重さの中心(重心)と、家の強さの中心(剛心上記「耐力壁」の分布の中心のこと)のバランスが悪く、
地震の力を受けた住宅の揺れが大きくなり、ねじれを起こして倒壊しました。
二つの芯が揃っているほど、地震時にねじりが少なく良いのですが、昔はその辺りについてあまり考慮されていませんでした。
 

強い壁の柱が土台から抜けてしまった
2000年5月(平成12年)以前の木造住宅は、土台と柱が繋がる部分の基準がなく、地震力が
かかった時に柱が抜け(ホゾ抜け)てしまい、倒壊してしまったのです。壁量を満たすために
強くした壁が筋交いを中心に縦回転するためです。
 
腐れやシロアリ被害が多かった
柱や土台など、家の構造上重要な部分が腐ったり、シロアリに喰われていることが原因で、
建物全体が弱くなってしまった。構造材が本来の力を発揮できずに折れ曲がってしまうためです。
特に昔はむき出しの地面の上に木材がくることが多く、シロアリやカビ等によって土台が侵食されてしまうことがあります。

 

これらをふまえると、現存の「古い木造住宅」において地震による倒壊被害を防ぐためには、上記を重点的に補強・改修していき、地震力に耐える構造へとすることが大事なのです。

 

 

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