こんにちは。
注文住宅【つむぐ家】の鈴木です。
前回の投稿の続きになります。
まだ読まれていない方は↓↓↓の投稿をcheck
前回、賢いエアコンの選び方ということで
設置する場所それぞれに必要な分だけの能力を持ったエアコンを設置しましょうというお話しでした。
今回は具体的な数値の計算方法について解説させて頂きます。
計算方法はこちら
前回の投稿で 冷房 または 暖房 に必要なエネルギーを計算する
と紹介しましたが、
冷房時に必要なエネルギーは家電製品や生き物から発生する熱も影響するため算出が難しいです。
そのため
真冬の一番寒い時期に必要な暖房エネルギーを算出することで、
必要な最大エネルギーを確認します。
ややこしい計算式ですが
建物の断熱性能、気密性能によって 部屋を快適な温度に空調するエネルギー
を算出しています。
つまり、断熱性能や気密性能の高いお家は少ないエネルギーで賄えるということになります。
それでは
弊社の新築住宅を例に実際に計算してみます。
物件情報は下記の通りで
気密性能を表すC値は建築中の為 弊社標準の0.5 と仮定します。
長方形の洋室 と 形の複雑なLDK で2通り算出したいと思います。
いかがでしょうか。
洋室に関しては、広さだけでみると 10畳用 の機器が必要に感じますが
必要エネルギーは452Wなので、6畳用(2200W)で賄えるということになります。
実際の暑さ・寒さの感覚はお住まいになる方によって差がありますが、
その点を考慮しても、この物件の洋室には 6畳用 で十分でしょう。
一方、LDKに関しては複雑な形状を一体として計算すると
全体の広さは 23.3畳 ですが、
必要エネルギは1096Wです。こちらもLDK一室を 6畳用 で賄える数値ということになります。
人が多く集まるリビングは、
必要な時だけ始動させる補助的な意味で 6畳用 をもう一台計画してもいいかもしれません。
例に挙げた物件のような断熱性能、気密性能が高い超高気密高断熱住宅では上記の結果で十分でしょう。
例えばC値1.0以上の気密性のあまり良くない住宅では、
このLDKは、でこぼこした形状なので空気が流れにくく室内で温度差が生じやすいため
整形な2室に分けて考えます。
それぞれ 7.8畳、15.5畳 と分けて計画しましょう!
数値でみると、現行の基準と住宅性能の差が明らかだと思います。
決して安いお買い物ではないと思うので
エアコンを検討される際の参考にしてください。
機器は下記のカタログより選定しています。
※メーカーによって定格能力に差がある場合があります。
ダイキン 住宅設備用カタログ
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